月経前症候群 PMSの漢方相談ビフォーアフターを紹介するコーナーです。
月経前の1週間が辛く、試せる方法は試そうと薬局を頼られ来店されました。
症状として情緒不安定、抑うつ、不安、睡眠障害。
自律神経症状としてのぼせ、食欲不振、過食、めまい、倦怠感。
身体的症状として頭痛、腹痛、腰痛、むくみ、お腹の張り、乳房の張りなどがありました。
漢方の考えでは月経前症候群は肝の機能失調ととらえます。肝は気や血の流れを調節しているところで、ストレスなどにより肝の働きが衰えると気が滞り、乳房が張る・腹部膨満感等の身体的症状や、気分が落ち込む・イライラするといった精神的症状があらわれます。
また、血が滞ると中医学的にはお血という状態になり、頭痛や肩こり・ふらつきなどの身体的症状や、不眠・緊張等の精神的症状があらわれます。その他に胃腸虚弱などが原因で気や血が不足して、その結果体の隅々まで気血が巡らなくなることにより、上記のような気の滞りの症状や血の滞りの症状が現れます。
西洋学的には原因がはっきりしていない病気ですが、経験上中医学的にはストレスが多いように思います。 ストレスはほとんどの人が受けているものですが、同じストレスを受けていても人により感じ方も違い、不快な症状が出る人、出ない人がいます。これは生活習慣や食生活が大きく関わります。
生活習慣では、睡眠時間が不足するとホルモンバランスに影響します。というのは、睡眠中枢は脳の視床下部というところにあり、そこはホルモンの調整もしているところだからです。 食事をおろそかにしてインスタント食品や加工食品ばかりを摂っている人は、きちんとした栄養を摂ることが出来ず体のバランスが崩れますし、偏った食事をしていると体に必要なものが作れなくなります。
漢方薬と合わせて生活習慣や食生活を改善して体のバランスが整うと体調はよくなってきます。
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